「ドラマ・シティ」ペレケーノス。
ペレケーノス、初めて読む。
良かった。本当に良かった。
近代ハードボイルド(適当に言ってる)の書き手として知られてる作家。
ハードボイルドという単語はあちこちで見る。けど、多分、ハードボイルド「小説」の人気は、ホラー小説などより下だ(個人の感想です)。ペレケーノスも、最近は翻訳の新刊を聞かない。
本書、「社会の底辺に生きる人々の描写が冴え渡っている」こんな感想があった。
底辺を描くことを恐れない。
底辺で暖かさを描くことを恐れない。
そういう印象だ。
台本など考えてると、葛藤のことばかり思ってしまう。本書には葛藤の描写は少ない。代わりに行動がある。ハードボイルド小説は、それでいいんだろう。だが本書には葛藤もある。それが本書の魅力だ。
ドラッグのリハビリか?とあるキャラクターの語りには胸打たれる。