本棚。ちょっと整理したら出てきた。
面白い。元々の連載が1988年から1994年。この続編の掲載が2012年から2014年。キートンの娘は結婚している。作中でキートンがときどきかける眼鏡は老眼鏡だろうか?
彼の学説はいまだに学会では認められていない。彼は博士号を得ていない。
元々そうだ。世界のインテリジェンス、紛争、戦争絡みの話が多い。
続編でも描かれるのは、
東欧から世界に女性が売られる人身売買。
クロアチア紛争から20年後のドゥブロヴニク・ザグレブ。
旧IRAに狙われている老人……。
不思議なのは、これだけの「事件」が描かれているのに、読後感が「悲しく」ないこと。
むしろ、いや、この言葉が合っているかわからないが、なにかしら、読後感は、すがすがしい。
「情報」は多い。が、キャラクターの言葉として描かれている感情は少ない。「絵」が強い。