作家、平塚らいてうが明治44年に創刊した文芸誌「青鞜」の中での人間模様が、舞台上に描かれていた。伊藤野枝も中心的な登場人物として登場する。約2時間40分?うち、休憩15分。
芝居の最初、平塚らいてうのことを「お嬢さん」と評する台詞が出てきた。何回か出てきた。悪い意味ではなく、あきれるような、からかうような、しかし、その輝きを称えるような、そういうニュアンスだったと思う。
しかし、2時間半を経たこの芝居の終盤では、平塚はお嬢さんではなくなっている。朝倉あきが演じる舞台上の平塚らいてうは、輝きを残しつつ、劇中の何年かの経過の中で、「お嬢さん」とは違うものになっている。
劇中で、明確な変化のポイントは描かれていないように思う。それを見たかったようにも思うが、描かれなかったからこそ、こんなにも気になるのかもしれない。

ホヤは自分の脳ミソを……(え?)