コニー・ウィリス、「ブラックアウト」「オール・クリア」

分厚い。長い。ここまで長くなくても、とも思う。しかし、ここまでの長さだから。だから伝わる哀しさも。そして喜びも。あるんだと思う。
9・11のあとに、そのことを考えながら、書かれたとか。第二次世界大戦中。空襲の中のロンドン市民。そして美しい、セント・ポール大聖堂。
悲しさのなかで空襲に対処する、「個人」が描かれている。そうだ。描かれている。やはりそれを描くには、この長さが必要だったのかもしれない。
長い。長いが、読んでいて飽きることはない。面白かった。とにかく面白かった。

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