ミュージカル 「マイ・レフト・ライト・フット」を見た。素晴らしかった。リアリズム演技(だと思う)の底力。ミュージカルだけど

えー、ラウドヒル計画「Beat It!!」を5月5日(日)に控え、絶賛小屋入り中、絶賛仕込中なんだけど、中抜けさせてもらいこれを見てきた。

ミュージカル 「マイ・レフト・ライト・フット」 静岡芸術劇場
http://festival-shizuoka.jp/program/my-left-right-foot/

”イギリス、スコットランドのアマチュアの劇団。コンクールで勝ちたいけど、勝てない。どうすればいい?多様性はウケる。じゃあ、障害者ネタをやろう(つーか加点されやすい)たまたま劇団の手伝いに来てた、脳性マヒの若い子に話を聞くと……”

という、ミもフタもないところから話が始まる。これが世に言うイギリス人のユーモアか。楽しい。自分は詳しくないが「モンティ・パイソン」はこんな感じか?イギリスのテレビ局BBCがつくった、「TopGear」ってとんでもない番組がある。一応、車の紹介番組なんだけど、車でサッカー場でサッカーやったり(そして車をぶっ壊したり)、スキージャンプのジャンプ台からミニクーパーをジャンプさせたり(そしてぶっ壊したり)、そして車の紹介のときには毒舌と下ネタを言って終わるという素晴らしい番組だ。そうだそうだ「Top Gear」の紹介をしたいわけじゃなく。
ミもフタもなく、下ネタとともに語られる「障害」が、とても、面白かったと。いうことだ。

イギリスのカンパニーらしい。リアリズム演技って凄いなと思った。いや、ミュージカルだから、やってることはリアリズムだけじゃないんだけど。
役者の「地に足が付いている感」がハンパない。大げさなうまさではなく。隣に住んでいる人のような。身近な説得力。だからこそ観客は、劇中の「問題」を自分のことのように感じられる。(……すんません演じてる人が、「リアリズム」をどれだけ意識してるかは分かりません。そりゃそうだ。知り合いじゃないし。けど、あれはリアリズム演技だと思うな)
そして、歌がとても楽しい。
そしてそして、楽しいんだけど、障害者が色々な人の間に入っていくことの難しさ。それををリアルに描いている。リアルにある意味せせこましく、描いている。
うん、そう。障害を持ってることもそうだが、それだけじゃなく、違う人がそうじゃない人の間に入っていくことはやはり難しい、難しいところがある。
けれど、けれど作中の歌にもある、いろんなことを「やってみよう、いつかうまくいくさ」

写真は、この作品を創ったロバート・ソフトリー・ゲイルさんと。終演後SPACさんのご好意でご挨拶が出来た。

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