あらためてサン=テグジュペリと宮崎駿について

夜間飛行 (新潮文庫)

やっぱり、「カリオストロの城」と「未来少年コナン」の思い出は強いんだと思う。
このふたつの、エンターテインメントとしての”強さ”は尋常じゃない。
”ページ・ターナー”という言葉がある。スティーブン・キングやジェフリー・ディーヴァーなどのエンターテインメント作家を示す。”読んでいてページをめくるのがとまらなくなる”作家、という意味だ。
宮崎駿の、初期作品は、まさにそうだ。「未来少年コナン」は、テレビ放送だった。週に一度だった。確か火曜日だ。火曜日の夜だ。見終わると、続きが気になった。気になって気になって仕方がなかった。
それが、ずっと続くわけではない。
前にも書いた。「人間の土地」の巻末の、宮崎駿の言葉。引き裂かれながら作ったから彼の作品は強くて、しかし、本当に引き裂かれてしまったら、その後は。
だから宮崎駿の過程が、通ってきて通ろうとして通ってきた路が、気になるんだと思う。