ハロー・ワールド 藤井太洋
本業でないところで知人と作ったスマホのアプリが、インドネシアで急に売れ始めた。なぜだ…?というところから話が始まる。これが「学校の裏ネット」や「夢の中のダンジョン」とかではないところがミソで、私たちが普段忘れていること、「私たちは世界と繫がっている」ということを半ば強制的に、半ば暴力的に思い出させられる。
あと読みながら書いたメモは、「豊かさと自由」「小市民の革命」
読みやすいし面白い。文庫で出てればもっとよかったが、とにかくまず若い人が読んでくれるといいなあ。わが同胞、俺みたいな昔若かった人にも読んでほしいけど。
表紙にもあるが、タイトルの英語表記が「Hello Word!」になっている。ポインタで挫折したがC言語はかじった。K&Rも持っている(いや持ってるだけだろとは言わないでくれ)。胸アツだ。
藤井太洋は、21世紀の笹本祐一だと思う。笹本祐一から特撮を抜いてアジアを入れると藤井太洋になるのではないか。もちろん、藤井太洋は「ミニスカ宇宙海賊」は書かないと思うけど。