サン・テグジュペリと言えば、「星の王子さま」以外にも「夜間飛行」「人間の土地」が有名だ。
「夜間飛行」、「人間の土地」読みやすくはない。”愛読書”と言える自信はない。しかし、忘れられない。頭の中の本棚では、ずっと上の方にある。本棚というか、神棚に飾っておきたい。
光文社の新訳が圧倒的に読みやすい。が、新潮社の堀口大学訳も、味わいがある。自分も初めて読んだのは、堀口訳だ。
新潮文庫の版は、カバー絵が宮崎駿だ。
宮崎駿が、サン・テグジュペリを大好きだというのは有名な話だ。
気がついたら紅の豚のあとはジブリを一本も見ていない自分も知っているくらい有名な話だ。
世界大戦の中で、パイロットとして飛んでいたサン・テグジュペリは、王子さまのお話を楽しく終えることは出来なかったのかもしれない。しかし悲しみの中でも、王子さまの言葉には生きることの輝きが詰まっていた。芝居を見て、思った。

縁あって。倉本聰 作「走る」静岡市民文化会館、を見てきました。