読んだ本「戦力外捜査官2 神様の値段」似鳥鶏

神様の値段: 戦力外捜査官2 (河出文庫)

面白かった。意外と面白かった。
オウム真理教事件がモチーフになっているのか、新興宗教が東京都内で不穏な動きを見せ、キャリアではあるがドジで捜査能力も低い「戦力外捜査官」海月千波と、その「おもり」設楽恭介もその捜査に関わっていくことになる……。

ドジっ娘の捜査官とその「お付き」というライトな枠組みだが、語り手の妹など、新興宗教に吸い込まれていく人々の描写はリアルに思え、カルトによる恐怖が浮かび上がり、冷や汗が出る。エンタメとシリアスがいいバランスだ。
ただ、悪いことではないのだが、シリアスのバランスが少しだけ高いのか、「戦力外捜査官」の「戦力外」の部分が薄れている気がする。シリアス……というより、バカバカしい設定なのに真面目になっちゃっているという印象。
残念だけどつまらなくはない、読んでみると面白いという微妙なバランスである、狙ってはいないと思うけど。どれくらい微妙なバランスかというとそこは、ぜひ読んでみていただきたい(笑)。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする