読んだ本 「宇宙ロケットの世紀」 野田昌宏……「ロケットを作る」ということは「失敗に耐える」ことなんだと思った。

宇宙ロケットの世紀

SF翻訳家、テレビ番組制作者、スペース・オペラの紹介者、スペース・オペラを日本に持ち込んだ人、NASAの紹介者、(SFファンが付けたあだ名)”宇宙軍大元帥”として有名だった野田昌宏さんによる、「ロケット」についての解説書。

”人間味あふれたロケットと人との歴史を、資料・図版、現場に立ち会った当事者の証言を交えながら、じっくりと読ませる、ロケット物語決定版。

「ロケットを作る」ということは「失敗に耐える」ということなんだと思う。
特に、アメリカがソ連と月到着レースを繰り広げていた頃。アメリカでもまだロケットの技術は確立されていなかったから、打ち上げはよく失敗した。何回も何回も失敗したし、ソ連に”先を越されてなるものか”という注目もあったはずだ。失敗の度に凄まじく批判された。フォン・ブラウンをはじめとする技術陣へのプレッシャーは凄まじいものがあったはずだ。
それでもアポロは打ち上がった。
新しい技術とは、失敗の蓄積からはじめて湧き上がってくるのではないか。
「失敗を喜べ」言葉は思いついても実践は遠い。特にこのファーイーストの国では。せめて自分に言い聞かせよう。俺は間違いなく、失敗は恥ずかしいと思ってるから。

ロケットはやっぱり、技術の人たちの夢の塊だ。
現在では、いや昔っからそうだったのかもしれないが、莫大な金が絡まり政治が絡まり一筋縄ではいかないというのもよく分かるが、しかし、それでもロケットの半分は、多くの面は、「あそこに行きたい」というつくった人の思いが支えている。だったらそっちの面を見よう。忘れないようにしよう。今迄に作られたロケットたち、あのバカでかい機体は、技術の人たちの情熱と執念のかたまりだということを思い出そう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする