〈ノンフィクション〉「私たちは子どもに何ができるのか」ポール・タフ……身も蓋もないっちゃあ身も蓋もない。しかし現実にはもともと身や蓋などというものはない、と小田嶋隆さんは言った(確か)。

私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

非認知能力について知りたくて手に取った。
非認知能力とはなにか?
「やり抜く力、好奇心、自制心、楽観的なものの見方、誠実さ」
というような能力にまとめて名前を付けたもの、らしい。それを持った子どもは、持っていない子どもより生きやすくなる、らしい。確かにそんな気はする。「やり抜く力と、好奇心と、自制心と、楽観さと、誠実さ」を持った子ども。それはきっと惚れる(笑)。では、その非認知能力を育むにはどうすればいいのか?

割と最初の方に書いてあった。
表紙カバーの折り込みにもこの言葉はあるから、引用してもいいだろう。

「非認知能力というのは
読み書き計算のように
教えて身につくものではない。
「環境」の産物なのだ。

……身も蓋もない……。
しかし、なんとなく納得はできる。肌感覚で納得は出来る。ものすごくおおざっぱに理解すれば「いい両親の元で、すくすく育った子どもは性格が良い」そういうことなんだと思う(個人の感想です)。
しかしまあ、お分かりのようにすくすく育たない場合もある。だったらどうすればいいの?
今のところ、まだ2割程度しか読んでない。しかし「良い本だ」という感触はある。1章の最後に、”「それで、結局どうすればいいのですか?」という質問に答えようとするひとつの試みである”とも書いてある。一年の一番最後に読むのにふさわしいと思い定めて、読んでいってみよう。

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