今日、12月12日(火)のKindle日替わりセールは、司馬遼太郎が激賞したSF小説「ツィス」広瀬正!

ツィス(広瀬正小説全集2) (集英社文庫)

ひと昔前は本屋の棚にそれがあるだけで感動した広瀬正の小説が、いまやクリックひとつで手に入る。ありがたいやら恐ろしいやらの話だ。とはいえ広瀬正は”幻のSF作家”的な扱いになっている人だ。47歳で夭逝されたせいか作品数も少ない。自分も昨年だったか、「マイナス・ゼロ」がやはり安売りになっていたときにはじめて読んだ。忘れられてもおかしくない作品数だが、しかし広瀬正の伝説はなにかしら残っている。自分は、まだ「ツィス」は読んでない。以下は「マイナス・ゼロ」を読んだ感想だ。
とにかく面白かったことは間違いない。分量のある作品だったが一気に読んだ。硬質で理性的な文章のせいか、古めかしさはあまり感じない。1970年代の作品だからガジェットの古さはもうどうしようもないが、文章が読みやすい分、逆に携帯電話やPCが登場しないことに違和感を感じてしまう。
SF界では、タイムトラベルものを扱うとき一定のルールがある。暗黙の了解とでもいうべきものだ。しかし作者はそのルールをあまり気にしていないように思える。だからこそ話に力強さがある。
それと、男性ひとりの視点で描かれる話なのだが、登場する女性が、何故だかみんな、魅力的なのだ。硬質な文章なのに、肉感的というか、なんというか、エロい(おい)。気のせいかねえ。「マイナス・ゼロ」「ツィス」ときて次の作品は「エロス」だ。こっちもセールになってくれないかしら(おい)。

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