【#読書】8月6日と8月9日。「ARIEL 06」 笹本祐一 から。

ARIEL06

第 34 話 「八月 六日のB‐29」第 35 話 「八月 七日のファットマン」 第 36 話「八月 八日の開戦前夜」第 37 話 「八月九日の戦争」
あらすじ

時間旅行者ユリ・シギアが原子爆弾「ファットマン」を搭載した状態のB-29「ボックス・カー」をハイジャックし、歴史を改変するためにボックス・カーごと未来へタイムトラベルする。

”日本の科学機関SCEBAI(スケベイ)が極秘裏に開発した巨大人型ロボット(なぜか女性型)ARIELが立ち上がった!地球侵略を企む宇宙人に対抗するために……。“

という世界観のなかで、話が始まる。

荒唐無稽な世界観の中に、原子力爆弾の詳細な描写がぶっ込まれるところが、ザラつく違和感を感じさせる。怖い。
戦争末期の“ひと”などは描かれない。原爆だけが描写される。

原子力爆弾が、放射能の熱さが、自分のすぐ横にあるように感じられた。恐怖。

ライトノベルという身近な世界の中で、かえって自分達の世界から遠く感じる長崎の原爆。違和感と恐怖が際立つ。「こういうやり方があるのか」と、読んだとき驚いた。いまだに新鮮だ。

 

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