Laika Came Back
元spiral life 、元 AIRの、車谷浩司さんの、ソロプロジェクト。
なんとなんと、30日(日)に狐ケ崎のスノドカフェでライブ……。行ってきた。twitter で見かけて珍しくすぐさまチケットを取ったのだ。
それにしても、先週は、忙しかった。
水曜日に、市民文化会館中ホールで、片岡愛之助主演の舞台「デストラップ」。日曜日はグランシップで、子供のためのシェイクスピア「リア王」と、このライブの二本立て。
……いや。こんなことはめったにないのよ。普段はおとなしくしてるのよ。そもそも金がないし(誰に言い訳してるんだ俺……)。
車谷さん一人のライブ。 MCでも言っておられた「とにかくシンプルにしたいというこだわりがある」
一人でギターでライブというと、弾き語り的なものを想像するのだけど、だいぶ違った。エフェクターやらなにやらを駆使されて(いるんだろうきっと多分)、 一人現場多重録音 とでも言うのだろうか。出てきた音は厚みがあり、美しかった。中盤まで、歌というよりは、美しい音を聞くライブだった。(アルゼンチン音響派……)。
途中まで言葉は添え物だった。美しい音を聴きながら、表現の中での言葉の立ち位置の変化のを思った。もう大きなメッセージは人に届かない。大きな物語が否定されて随分経つが、けれど否定されたことに未だにひとは戸惑っている。言葉の立ち位置。
けれど言葉は。不思議なことに言葉は。SNSなどでさまよいを続けている。言霊の復讐なのかもしれない。やはり言葉には一定の力がある。ライブでも、最後には、歌が、言葉が、存在感を示した。いいライブだった。