読書談義、”翻訳作品”、”微妙にマイナー”というところを選んでいるわけですが(笑)、今回ばかりはミーハーに
恩田陸「蜜蜂と遠雷」
で行きます。いや、読んで、泣いてしまって(笑)。
同じく恩田さんの作品で、よく比較されている「チョコレート・コスモス」も持っていきます。「蜜蜂と遠雷」はピアノが題材ですが、「チョコレート・コスモス」は演劇です。演劇ネタだったので出版されてすぐに買ったのですが、なにか身につまされて面白かったんだけどその当時は半分以上読み進めることが出来ませんでした。あれから10年以上。今回やっと、やっと読み終えることが出来ました。それにしても2つの作品を並べてみると、音楽はメジャー感があり、演劇は追いつめられ感があります。演劇人の端くれとしては、なんかこう「お前たちは決して幸せにはなれないんだろう」と恩田先生に言われているような気がします。
翻訳作品、音楽もの、ミステリ系統で何かないかと思ったのですが、あんまり思いつかない。思い返してSFで考えると……割りと出て来る。相性がいいんでしょうか。
読んだのはこれも随分昔で、うろ覚えなんですが良かったことは間違いない、オースン・スコット・カードの「無伴奏ソナタ」も持っていければと思います。新訳が出てたんだ……。