戸田書店城北店読書会 田辺聖子 自分は「ジョゼと虎と魚たち」を読んだ。

読書会、今月のお題は「田辺聖子」もちろん知っていた。が、読んだことはなかった。ふだん手を出さない作家さんを読む機会になってうれしい。
「ジョゼと虎と魚たち」を読んだ。それとエッセイを一冊買った。「ひねくれ一茶」という本もあった。気になったが高かった(笑)。やめておいた。
「ジョゼと虎と魚たち」。短編集。大半が、女性の主人公。読んでみて驚いた。現代的だ。固有名詞を除けば、”anan”に載っていてもおかしくないのではと思う。いやそれほど”anan”を読んでいないので言いきる自信はない。けれど載るんだったら文藝春秋じゃない。”anan”だ。現代的で、若い。記憶をたどると、氷室冴子や新井素子が出る前のコバルト文庫に、田辺さんの小説は入っていた気がする。多分現在のコバルト文庫の作家さんより、文章がいい。格好いい。
読み終わって、女性の主人公たちの魅力を、どんな言葉で表せばいいか、考えた。「力強い」「明るい」思いついたが、違う気がする。考えて、出てきた。「したたか」。恋愛もの、とくに男が書いたものだと、女性が主人公でも、”不安”がつきものだ。相手にされないのではないか。相手を失うのではないか。それが、あまり、出てこない。感情がコントロールされている女性たちだ。例えば、夫に浮気をされて、離婚をした女性が主人公の作品。しかし描かれるのは離婚した後。主人公が冷静になった後だ。修羅場は出てこない。主人公は別れて、浮気相手の実家に旅立つ夫のために弁当を作ってやったりする。そして夫が居なくなった後に開放感を感じる。悲しさはない。
読書会の後、「ひねくれ一茶」を買った。長編、時代物がどう書かれているか、楽しみだ。

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