ナイス。「海月姫」「東京タラレバ娘」の東村アキコによる歴史コミック。上杉謙信がもし女性だったとしたら……という設定で幼少より描く。4巻。謙信=虎はまた大きな一歩を踏みだした……。いや、どうせ後で書くのだ。
この4巻で主人公の虎は、兄の晴景から越後守護代の地位を譲られる。このくだりの兄弟の会話は泣ける。ただ、この巻でその話が来るとは意外だった。前までの3巻で晴景は大きな比重を持って描かれている。晴景の退場はもう少し後かと思っていた。
マンガなので、さくさく読める。さくさく読めるから読み返した。もちろんまず、虎に感情移入する。次に、本庄実乃に入れ込む。虎=謙信を支える、ナウシカに出て来るクロトワみたいな男。三回目に読んだとき、長尾晴景に、感情移入した。してしまった。なにも出来なかった人だ。虎のことを思いやっても、守ることは出来なかった。そんな彼に入れ込んでしまった。共感してしまった。少し、さみしいぞ(笑)。

読書「はだかの太陽」アイザック・アシモフ。望んで入った閉塞。