ときどき、時間を間違える。
どうでもいいようなことの場合、間違ってもすぐ忘れてしまう。
人と会うことは忘れない。忘れないが、よく遅れる。「忘れないだけいいだろう」と自分をごまかす(いや遅れるなよ。……ごめんなさい)。
浜松の劇団、「迷子の遊園地」さんが、静岡市内このみる劇場で公演をされました。昨日、行ってきました。「迷子の遊園地」さんが静岡で公演をされるのは初めて。自分も、「迷子の遊園地」さんの公演を見せていただくのは初めてです。前の日に、公演の時間を確認したりして……。
しかしそれでも、間違える時は間違える……。
なぜでしょう。
マーフィーの法則には、こんなこと書いてあるんですかね?開演が13時半だったのですが、14時だと思い込んでいました。出先からこのみる劇場に向かおうとしたとき、13時15分ぐらいに気づきました。いっそ気がつかなかった方が、よかったかもしれない。ウソです。結果、10分ほど遅れました。入って行ったとき、気をつけたつもりではあったのですが、よさげな場面で、本番のお邪魔をしてしまったかもしれない。申し訳ありません。
作・演出の藤田ヒロシさんは、以前「ヒューマンライツ脚本大賞」の最優秀賞を受賞されています。そのとき私も、審査員として参加していました。ですから藤田さんの作品は、読ませていただいていました。鋭い社会性を持った、技術がある台本だと思いました。ただ、人づてに聞いた話では、私が選んだ、脚本賞に応募された「外向け」の台本と、藤田さんがご自身で演出するいわばご自身のための「内向け」の台本は感じが全く違うとのこと。
どんなふうに違うのか 興味津々でおりました。
なるほど。
劇団のお名前から、勝手に想像したのですが、「迷子」で居続けることは、孤独で居続けることでもあります。それには大きなエネルギーが必要です。絞り出し続けることもまた、大変です。そのような曲がりくねったエネルギーに満ちた作品でした。私が現在、使いづらくなっている手法も使っておられるようにも思え、その点で少し、羨ましさを感じました。