「校閲ガール」と、その続編の「校閲ガール ア・ラ・モード」は出来ることなら続けて読んだ方がいい。

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石原さとみ主演のドラマ化で話題の「校閲ガール」と、その続編の「校閲ガール ア・ラ・モード」。
kindleのセールで半額になっていた時期があり、2冊まとめて読みました。
いやよかったけっこうよかった。
また、一冊ずつではなく二作まとめて読めたこともよかった。どうして二作まとめて読むことがいいと思ったか、これからながながと書きます。ええ長いです。

校閲ガールは
「ファッション誌の編集者になるという夢を抱えて出版社に就職した河野悦子が配属されたのは校閲部だった!」
(これ、Amazonから丸写し……)
というところから始まる短編集です。
主人公の極端さが引き起こす騒動を描いた作品です。
面白かったのですが、最近 いくつか選んだ「お仕事小説」の中で、特別なものとは言えないような気もしました。
いや、面白かったんですよ、続編にも手を出しちゃったんだし。ただ、続編の「校閲ガール ア・ラ・モード」を読み始めたら、趣向がまったく違って。そこに強く惹かれました。

続編の「校閲ガール ア・ラ・モード」は、「校閲ガール」とは違った陰影を持った作品集でした。

「ア・ラ・モード」の主役は、「校閲ガール」の主人公だった河野悦子ではありません。「校閲ガール」の時に、彼女の周りにいた人たち。脇役だった人たちが、それぞれの短編の主人公なのです。
彼ら彼女らは、河野悦子ほど極端な性格ではありません。
比較的地味な存在です。
(ドラマを見る前に書いていますが)テレビドラマを見終わって、テレビのスイッチを切った後の私達。けっして石原さとみは周りに登場しない、私たちと同じように生きている地味な人達です。ただ、地味な彼らの物語を面白かったと、読み終えることができた時、それこそ地味な、自分の日常を、その前より好きになれたように思えました。

もう一つ。
「ア・ラ・モード」で一番好きだったのは、最後の短編。エリンギ部長が主人公の作品です。
表現することの影の部分、だからこその美しさが描かれているように思います。「校閲ガール」の最初からこの短編まで読んで改めて小説には、色々な可能性があると思いました。見事な整え方だと思いました。

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