戸田書店での読書会 米原万里「オリガ・モリソヴナの反語法」

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戸田書店での読書会。初めての米原万里。
お題の一つ「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」、時間が無く読めなかった。しかし「オリガ・モリソヴナの反語法」は読むことが出来た。読んでよかった。

唐突に聞こえるだろうが、やはり人間は怖い。普通の人が一番怖い。そう思った。
だって体制が変われば、普通の人に攻撃されちゃうかもしれないんだぜ(笑)。こっちだって攻撃しちゃうかもしれないんだぜ(笑)。

この本に書かれているが……ソビエトの共産主義政権は人を弾圧した。この本には書かれていないが、資本主義は人を追い詰めた。それを知っているから、そのあとのひとたちは、「政治などにはなにも出来ない」と強く強く絶望しているのではと思う。
……上の文を書いてから、悩んでしまった。自分も「なにも出来ない」と思っている思っていた。だとすれば自分はなにを言えばいい?
ただ、オリガ・モリソヴナは生き延びた。そして出来る範囲で、自分の望むように生きた。生きようとした。読み終えて、そのことに心揺さぶられた。だとしたらひとりにも、なにか出来るのではないか。とりあえずただ生き残るだけでも。

米原さんも含めて。こんなに強い人たちがいたのかと思う。強さの描きかたが嘘臭くならない。取材量が多いのだろうか。巻末の参考文献リストはとにかく長い。
もう一つ。収容所の描写。女性目線でのものは、初めて読んだかもしれない。余計に残酷さを感じた。
写真はその場で頂いたロシアのチョコレート菓子の包み紙。プログレのバンドのジャケットではない。ホラー映画のチラシでもない。
神々しくて涙が出そうだ。

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