イギリス政府が社会保障費を削った。そのやり方が所得の低い層にとってえげつないという記事。国民投票より前の記事だが気になった。
Newsweekの記事。
財政赤字を本気で削減するとこうなる、弱者切り捨ての凄まじさ
イギリスの現在のキャメロン政権が社会保障費を大きく削減していて、低所得者層のそれに対する反発もあったようだ。社会保障費の削減についての記事は国民投票のひと月ほど前のものだが、この記事を読む限り削り方はえげつない。
社会保障費が削られたことにより、所得の低い層と、移民とが同じパイを奪い合うカタチになったのか……。
移民に対する反発なのか、キャメロン政権に対する反発なのか、この記事ひとつではわからないが、政権のやり方次第では移民に対する反発も、もっと穏やかなものになっていたのかもしれない。
BBCの日本語サイトの記事。
【英国民投票】 離脱派が勝った8つの理由
EUに入っていることの経済的メリットが大きいのだとしても、そこから置き去りにされていると感じている人が多ければメリットも意味はないのではないかということ。また、労働党の戦略もまずかったのでは。などなど。
経済的なことといえば、ロンドンの金融街(シティ)は、EU残留を強く望んでいると思っていた。しかし、今朝のTBS「サンデーモーニング」で寺島実郎さんか?「EUも最近は金融に対する規制が多いので、シティはEU残留をそれほどは望んでいない」という声。いまのところ、他ではこういう考え方は聞こえないがどうなんだろう。
Yahoo個人ニュース?ブレイディみかこさんの記事。
地べたから見た英EU離脱:昨日とは違うワーキングクラスの街の風景
ここまではジャーナリスト、どちらかというとインテリ層の書き手による記事だったが、こちらはそれとは違い、労働者層の視点からの記事。……心情的にはとても納得できる。国民投票のその後から混乱しているのではなく、混乱と分断はずっと前からあったということか。