静岡に唐組が来た!……ということで観劇。
駿府城公園の中のテント。唐組ならでは。演劇として素晴らしい場所なのだけど、たどり着くまでは大変(笑)。皆様にお手伝いいただく。ありがとうございました。
お客さんが多かった。が、客入れが見事。30分ぐらいかかったが、お客さんは退屈しなかったんじゃないか。手慣れている……客入れ芸の如く!
テントだからというわけではないのだろうが、閉じた世界観だと、ふと思う。
自分はアングラよりは後の世界だが、しかしこの、唐さんの「閉じた」感覚は後の演劇人に強い影響を与えたのではないか。格好良かったから。
自分もなんか、気が付けばそんなものを引きずっているような気がする。だから、現在の演劇界は「開く」ことに苦心しているのではないか。などと思ったりした。
自分が初めて読んだ唐十郎の戯曲は「少女仮面」だった。実は自分が戯曲を書き始めてからだいぶ後、40手前ぐらいに読んだのだけど、書かれてからずいぶん後に読んだのだけど、ノスタルジアと新しさを同時に感じた。
今回のテントの中、舞台の上にもノスタルジアがあった。観客も、舞台の上で進行している芝居を見ていたのか、もしかしたら、昔の、あるいは見たことはなかったとしても自分が作り上げたイメージの、唐十郎の芝居を見ていたのかもしれない。