などと言っていたら、吉野朔実さんが、お亡くなりになったとのこと。
……驚きました……。
5歳の野原に
少年をひとり
おきざりにしてきた
代表作のひとつ、「少年は荒野をめざす」は、このモノローグからはじまり
今も夢に見る
あれは
世界の果てまで
走って行くはずだった真昼
と続きます。
……やられました。
自分が一番はじめに書いた台本。最初のモノローグには、この見開きの言葉の影が、風が、入っています。
「どこに入っとるんじゃ?」と言われそうですが、そんなものこっちも、飲み込んで、吐き出して、砕いて、粉々にして、祈って、おでこにこすりつけながら書いてますから、
ぱっと見て分かるようなとこではありません。んだけれどあります。
それから、これは、ワイド判コミックスで出た作品ですが、
「ラ・マスケーラ LA MASCHERA」
ベネチアを舞台にした作品なのですが。
完璧でした。ほんとうにほんとうにほんとうにほんとうに。完璧でした。
……つつしんでご冥福をお祈りします。いやまあ、そんなこと言ってる場合じゃないんですが。