急に読みたくなって本棚の奥から引っ張り出してきた。厚い……。
ほとんどが司政官の独白のような文体。内省的で理知的な作品群だが、それでいて読み手(この場合、俺(笑))を飽きさせないのは見事。
この短編集では、未知の惑星住民に対して接触していく、という描写が多く、言語、生態、習慣が分からない生命体とどう接触し、彼らのことを理解していくか。その過程が知的ゲームとして面白かった。やはり作風としてはアシモフに似ているかもしれない。
長編「消滅の光輪」はむかし読み、同じく大長編「引き潮のとき」はSFマガジンに連載されていたときにところどころ読んでいたのですが、また読みたくなった。なったけど……どちらもむちゃくちゃ……長い(笑)。

【#読書】#戯曲 平田オリザ「火宅か修羅か・暗愚小伝」 #演劇