義経〈上〉 (文春文庫) | |
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司馬 遼太郎
文藝春秋 2004-02 |
勝手な印象だけど、自分の頭の中で「義経」という人はどうもパッとしない。大河で神木隆之介がやっていても、滝沢秀明がキラキラキラキラした汗を振りまいていても、自分の頭の中ではパッとしない。平氏を破ってから落っこちるまでが、あまりにあっさりしてるからかもしれない。なんかこう、もうちょっとやりようがなかったのかという気持ちか。ワイドショーを見ながらつぶやく「なにやってんのアンタ」。そんな気持ちに近いのかもしれない。
この本を読んでも、その印象はあまり変わらない。パッとしない感(笑)は、強まったような気もする。義経以外の人物の方が、生き生きと描かれているような気もする(笑)。