グーグル秘録 | |
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ケン・オーレッタ 土方 奈美
文藝春秋 2010-05-14 |
タイトルだけ見ると、セルゲイ・ブリンが崖の上から夜明けの太陽に向かって日本刀を振り回したり、エリック・シュミットが燃え上がるたき火の中で護摩曼荼羅を唱えたりしていそうですけどもちろんそんなことはありません。(こんなタイトルを付けるのは徳間書店か?と本を見直したら文藝春秋だった)
Googleの誕生から2010年辺りまでの、のし上がっていくところを描いたノンフィクション。こないだ読んだ、デビッド・カークパトリックのFacebook本と比べると、デビッド・カークパトリックの方は「そこそこ中立」か「ちょっとFacebook寄り」といったスタンスだったような気がするのですが、こちらの本は「ちょっと、アンチGoogle寄り」かなと思えました。いやでも、まっとうなドキュメントだという印象で、いやだってやはりタイトルだけ見るとトンデモ本ですからね(笑)。そんな本じゃありません。
印象的だったのは、「Googleって広告会社だよね」って指摘。その時点で収益のほとんどが広告からのものだったそうだから、そりゃそうだ。それと、中国でのくだり。あの辺については、Google経営陣もかなり悩んだらしい。