電子書籍奮戦記 | |
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萩野 正昭
新潮社 2010-11 |
15ページなどに出てくる
「小さきもののためのメディア」
という言葉にドキリとする。
去年あたりからやっと、「電子書籍」というものに経済的な価値がついてきて、、それはすごくいいことなんだと思う。それがなかった今まで十何年かは、「電子書籍」という言葉はあったけど実態はほとんどなかったのだから、それに比べればずいぶんマシだと思う。
ただ、「電子書籍」はこれから普及していく段階で、普及させるためのシステムもまだこれから作られていく段階なので、放っておいたら「(安易な)規制」やら「不都合」やらもそのまま出来て行ってしまうかもしれない。紙の本より簡単にできてしまうかもしれない。「小さきもののためのメディア」ではなくなってしまうかもしれない。AppStoreの現状って、そういうことでしょ?
「エキスパンドブック」と「ハイパーカード」という言葉には、遠い目をして苦笑いした。
ジョブズは覚えているのかしら。「ハイパーカード」って。