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1000の小説とバックベアード (新潮文庫)
新潮社 2009-12-24 |
不覚にもちょっとだけ涙が出た。
「芝居についての芝居」が一時期はやった。芝居を作ること、その過程を描いた芝居だ。
それと同じように、「映画についての映画」もある(らしい。フェリーニのあれとか、トリュフォーのあれとか・・・すみません見てないです(笑))し、「小説についての小説」もある。これは「小説についての小説」だ。
「芝居についての芝居」は一時期本当にたくさんあったのだけど、それに比べると「小説についての小説」は割合として少ないと思う。何でだろう?
「芝居についての芝居」を作った人たちにとって、芝居を一本作るという過程が分かりやすくドラマチックだったのかもしれない。うん。芝居を一本作るという過程は、分かりやすく波瀾万丈です。しみじみ言うけど。
もう一つ。この本は野田秀樹の戯曲みたいな小説だった。
これは珍しい。