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シャングリ・ラ
角川書店 2005-09-23 |
大したもんだ。
これだけぶち込んで、本当に大したもんだ。
だから、“大したもんだ”小説なんだと思う。
ただ、この小説が、エンターテイメントとして、高く、あるいはそこそこ(笑)評価されてることが、どうもよく分からない。だってこの物語、どう考えてもつじつまが合わなさすぎる(笑)。
奇想天外な文学、として読めばいいのかもしれない。けど、だったらこんな理屈をつけなくてもいい(笑)。
最初は、SFとしてなら良いのか?と書こうとした。けれど、自分の古くさいSF感によれば(笑)、SFだって、あわないつじつまをどうにかして合わせようとして成り立ってきた文学のはずだ。
だからやっぱり、つじつまが合わないなと。しかし一番つじつまが合ってないのは、自分がいままで書いてきたこの文章のような気がする(笑)。