「かくして冥王星は降格された」 タイソン

かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて
かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて Neil deGrasse Tyson

早川書房 2009-08
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おすすめ平均 star
star冥王星狂想曲
star科学の世界でさえ、われわれが常識だと思っているものでも、簡単に覆されてしまうことがあるのだと感じた。
starアメリカでは現代の地動説騒動であった冥王星降格問題

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 冥王星が惑星じゃあなくなったときはショックでした。
 キャプテン・フューチャーに確か冥王星人とか出てきたんですが、あの人たちはどうなっちゃうんだろうとか思いました。なんつって。
 「ずっと惑星だったんだから、惑星のままでいいじゃないか」とも思いました。決めた科学者に対して「余計なことをしなさんな」とも思いました。この本を読むと、自分とおなじことを思った人が、世界中にたくさん、とくにアメリカにたーくさんいたのだということが分かります。
 けどやっぱり、それが正しいんだったら、正しいんだったら受け入れるしかないですよね。ガリレオの時代じゃないんだから。
 とりとめがなくなりました。タイトルから、何か裁判のような、いまニュースなどで映像を流している予算の仕分けのような、堅苦しいというか恐ろしい部分もあるのかと思っていたのですが、楽しい本でした。笑えました。冥王星の降格をネタにした、新聞の見出しだけ集めた部分もあります。アメリカン・ジョークです。

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