iモード事件 (角川文庫) | |
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再読というか、何回読んだかという話ですが、日頃すっ飛ばして読んでるせいか、読み直すたびに新しい発見がある。
引用
当時の携帯電話を使ったデータ通信は、ビジネスの場でこそ使われるものだと考えられてきた。ところが、榎は自分の娘や息子がポケベルやPHSなどを気軽に使うのを身近で見ていたから、携帯でメールのやり取りをするのは、子供を含めた一般の人が使うものという、当時としては「進んだ」認識があった。(中略)
「子供も使う」
いまでこそ当然の発想だけど、ドコモとしてはそれまで若手ビジネスマンをメイン・ユーザーとしていたことを思い出して欲しい。
引用終わり
ここ読んで、びっくりして、でも今でも、「遊ぶ」ということがどれだけまじめに考えられてるか、あるいは、「遊ぶ」ことにまじめになりすぎてしまって「遊び」と正反対な結果になっているんじゃないかとか、そんなことを思いました。
あ、でも、この本は決して「ビジネス書」ではなく、ひとつのものを愛情を持ってどう作り上げていくか、集団の中でそのものへの愛情をどう作り上げていくか、そういったことの記録だと思いました