矢野顕子の「恋は桃色」

 yanokamiというアルバムの中に入っているものを聞きました。
 「恋は桃色」、タイトルがタイトルなので、どうってことのない歌だと思っていままで聞き流していたのですが、ちゃんと聞くと、すごいですね。
 検索してみると、作詞作曲は細野晴臣さんですが、矢野さんだから出る凄み、みたいなものがやはりあると思います。
 歌い出しが
 「ここがどこなのか どうでもいいことさ」
 となっています。
 この言葉を矢野さんの歌声で聞くと、なんか、本当にどうでもいいことのように聞こえます。うっすらと恐怖すら感じます(笑)。
 全然関係ないのですが、
 先ほど「ブラバン」のことを書きましたが、ちょうど今月、新潮社から文庫になって出たようです。自分は図書館から借りて、単行本で読みました。
 表紙のイラスト、の線が、どことなくすけべえ(笑)だったので山本直樹かと思ったら違った。福山庸治だった。

津原泰水 「ブラバン」

ブラバン
ブラバン
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おすすめ平均 star
star残念ながら、
starブラバンに入っていなくても、同世代として楽しめました
star私には少し早かったのかも

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一本芝居終わりますと、ホッとしたりさみしくなったり苦しくなったりうれしかったり、
まあそんなもんが混ざり合った、何とも言えない気持ちになります。何とも言えないのだったら何も言うなと、そんな気もしますが言わずにもいられないと、そういう気持ちです。
そんなときに読むのに、ぴったりの本に当たりました。
ここのところ読んだ本の中で、もっとも美しい小説だと思います。

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