土曜日に、「ドン・キホーテ」を見てきました。急に仕事になったので、開演1分前に駆け込むことになってしまいましたが(笑)。四時半開演だったのに四時十五分まで仕事してたもんなあ。
最初ちょっと、また観念っぽくなるのか?(笑)難しくなるのかこれは?という感じだったのですが、途中からそうでもなかったです。夢追いかけるドン・キホーテに、感情移入してしまいました。でもね、ドン・キホーテ、へなちょこなんですよね。力いっぱい夢を正義を語るけど、努力する訳じゃないんですよね。その辺も含めて、愛おしいというかなんというか(笑)。
この話もまた、芝居についての芝居かもしれません。「夏の夜の夢」とか、「シラノ・ド・ベルジュラック」にもその要素があると思うのですが、一種のメタ・フィクションではないかと。メタ・フィクションというと、90年代の小劇場に栄えた徒花(笑)。いやそのただ中にいた人間としては深~い思い入れもあるのですが、いまメタ・フィクションについて語ろうとすると、まるで10年前にはやったハードロックを語るような、そんな気恥ずかしさを覚えます。けれども、そんなもんじゃないと。メタ・フィクションとは、芝居の本質に迫るものなんじゃないかと、そんなことを再び教えてもらったような気がしました。

【#読書】#戯曲 平田オリザ「火宅か修羅か・暗愚小伝」 #演劇