野田大元帥がお亡くなりになった、その記事と同じページにあった、
「氷室冴子さんが亡くなった」
との記事。
ある意味では、野田さんのこと以上に驚いた。だって、確か、氷室さんは野田さんよりずいぶん年下だ。
ガン、だったそうだ。最近は、新刊はなかったように思う。闘病とか、されていたのだろうか。
「ジャパネスク」と、それ以外の何作かを読んだ。「ジャパネスク」はふつうに面白かった。しかしそれより印象が強いのが「なぎさボーイ」だ。いや「多恵子ガール」だ。
「なぎさボーイ」は、いまでいうところの”ライトノベル”あのころでいえば”少女小説”だった。けれど「多恵子ガール」は、特にその後半は、
”小説”だった。そう思った。どこがどう違うと、聞かれてもおそらくいま読み返したとしてもその違いを答えることは出来ないと思う。しかし二つは、明らかに違った。物語においてとても大切な部分で、どちらがいいとか悪いとかいうことではないが確かに、違った。
唯川恵さんや藤本ひとみさんのような、いまの、氷室さんの小説を読みたかったと思う。残念です。

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