というわけで、昨日は「狐狸狐狸ばなし」だった。
作、北條秀司。演出、ケラリーノ・サンドロヴィッチ。
なんだかんだでケラさん演出の作品はそれなりに見ている。五本ぐらいか。五本が多いのかといわれるとすみませんというしかないが、こちらも東京などまで芝居を見に行けるのは年に2,3本なので、それにしては多いほうだ。蜷川さんを見た回数よりは多い(笑)
お客さんがよく笑っていたのに驚いた。ケラ流の・・・ナイロン流の舞台だった。北條秀司という、昭和の大劇作家(・・・だそうです(笑)。お名前を聞いたことがある、という程度で・・・赤面)の作品でもあり、多少はそちらにあわせた演出にもなるのかと思ったがそんなことはなく、センスで勝負する”ポップ”な芝居だった(いま、「ポップ」とか書いてすごく恥ずかしかったんだけど(笑))。
だからその舞台で、こちらの、静岡県の、島田市の、藤枝市の(たぶん)、焼津市の(たぶん)、静岡市の(間違いなく居た)お客さんが大笑いしてたのには驚いた。古典的な戯曲を現代に合わせるする作業としては、きっと成功してる。ただ、ケラというブランドのせいかそれからくるこちらの先入観のせいか、ケラの芝居過ぎるような気がして(笑)もともとのホンはどこいったの?という気分もちょっとあった。自分が、書いてる方だからね~。だけど「漂う電球」よりはこちらの方がすきかも。見てるほうは贅沢だ(笑)

【#読書】#戯曲 平田オリザ「火宅か修羅か・暗愚小伝」 #演劇