ヴォネガットの戯曲を入手。

 ヴォネガットが亡くなったそうで。

 もちろんヴォネガットのことは知ってます。アメリカのSF作家、というよりアメリカ文学の担い手のひとり。

 ただ、まともに読んだことはありません。

 「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」は一応読んだんですが、なにせ中学生の時です。その頃の頭で分かるわけがありません。ただ、なんとなく怖かった、何が怖かったのかは憶えてないのですが、なんとなくなにかに恐怖を感じたことを憶えています。

 三原順の、「はみだしっ子」の最後の方で、それこそ「ローズウォーターさん~」が長々と引用されていました。そのせいかもしれません。ヴォネガットには、「近づくと危険だ」(笑)、という印象を持ち続けていました。読むことに危険が伴う、得るものも多いかもしれないがきっと失うものもある、いやもしかしたら、入ったら出ることの出来ない深淵なのかもしれない。大げさかもしれませんが、なんか、そんなイメージをずっと持っていました。

 戯曲を書いていたとは知りませんでした。驚いて、とりあえず入手してみました。便利な時代になったことを感謝しながら、ちょっと勇気を出して、読んでみることにします。「さよならハッピーバースディ」軽妙な戯曲のタイトルに、だまされたふりをしながら。

このページは xfy Blog Editor を利用して作成されました。

タイトルとURLをコピーしました