「さくらん」を見てきました。

 先週なのですが、映画「さくらん」を見てきました。安野モヨコ原作、土屋アンナ主演と言うことで話題になった時代劇。監督の蜷川美花さんは有名な写真家でもありまた

、「あの」蜷川幸雄の長女。「カエルの子はやっぱりカエルなんだろか?」と、ええ、そういった非常に下世話な興味も、あったことは事実でございます(笑)。

 で。

 「・・・やっぱり、カエルの子はカエル」

 と、思いながら帰ってきました。

 面白かったんです。

 監督は女性なんですが、ひじょうに男らしい(笑)映画です。吉原の話だけど登場する遊女がみな強い(笑)。それとですね、ヴィジュアルが素晴らしい。オープニングから、CGギラギラとかそういう派手なものではないんですが美しい、センスのいい映像がしかも安定して続きます。新人の監督さんなんかだと、それがいいとか悪いとかではなく映像が安定しない場合があるじゃないですか。そういったところが魅力である場合もあるんですが、落ち着かない気分にさせられるときもあります。この映画の、映像は、なんかもう映画を撮って何十年というような、風格(笑)すらあるような気がして。わたくし、「写真家に映画が撮れるもんだろうか?」という気分がちょっと、ちょっとだけ有ったんですが、間違いでした。「写真家だから映画が撮れる」んですね。やっぱり映画ってのは映像なんだなあ。

 えー、役者さんの方はですね、「?」という所もないことはない(笑)、ないことはないんですがそれでかえってその役者さんの魅力がでているのかもしれない。成宮寛貴さんのところのナレーションと演出に、ちょっとゾッとしました。いい意味で。

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