ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 | |
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飛 浩隆
早川書房 2006-10 おすすめ平均 |
シリーズ2作目、だそうです。一作目は買ったんですが、本棚で埃をかぶってます(笑)。読んでないんです。とっととよんどくべきでしたね~。
けれど図書館で借りた、この2作目から読んでも、別に問題はないようです。シリーズの背景となっている特殊な仮想空間、その成り立ちを明かす短編集、とのこと。
SFってそもそも、「新しい文学」なはずです。けれども、仕方がないことですけど、新しかった表現も消費されていって、手あかが付いていくわけですよね。ニューウェイブとか、サイバーパンクとか、ときどき新しい流れが起きたりもしますが、必ずしもその流れの中だけでなく、たまに、本当にたまに、特別な作品が現れます。
ベスターの「虎よ!虎よ!」とか、
ディレイニーの「バベル-17」とか、
コードウェイナー・スミスのそんな趣があると思うのですが、
「永遠に新しくあることを許された小説」
この本も、そんな特別な作品のような気がします。