うーん、おれはまだまだあがき方が足りないなあ(笑)、などと、読後思ってしまいました。
市川家三代(先代の團十郎、今の團十郎、そして海老蔵)の、伝記というほどには肩肘の張っていない、でもエピソード集とか言ったら軽すぎる、そんな本です。歌舞伎という演劇の魅力を、多分自分はまだほとんど分かってないと思うんですが、この本の中に出てくるような人たちが、もがいてもがいてきたから、こんだけ長いこと輝いているんだろうなあと、思ったりしました。海老蔵くんが多少ムチャしたりしても、これはやっぱりしょうがないんじゃあないでしょうか(笑)。

読んだ本 「七時間半」 獅子文六。キーファー・サザーランドも驚け(笑)ニッポンの「軽い」文学の再評価