サッカーで燃える国 野球で儲ける国―スポーツ文化の経済史 | |
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ステファン シマンスキー アンドリュー ジンバリスト Stefan Szymanski
おすすめ平均 |
サッカーと野球という二つのスポーツを、経済的な視点から比較した本。
ワールドカップが終わるまでに読んでしまうことが目標だったのだけれど、なんとか達成できた。よかったよかった。
この本によると、サッカーのプロクラブとは構造的にそれほど儲からないように出来ているんだそうで、その点は劇団というものと相通じるところがあるのかもしれない。ヨーロッパの2、3部リーグのチームなんてほんっっっっとに儲からないらしい。じゃあなんでそんなことをやっているのだとつい思ってしまうがこちらもそんなことをいえる立場ではない。
それとは対照的に、メジャーリーグの球団は構造的に儲かるように出来てるんだそうな。大きな理由は、独占的だから。アメリカという国のイメージから、自分などはメジャーリーグという組織にも開放的なイメージがあるけど、確かにライブドア・近鉄騒動がしめすように、新規参入の壁はむちゃくちゃ厚いわけだ(いや、騒動は日本だけの話だけど、日本のプロ野球組織もアメリカにならって出来上がってるわけだし)。
まー確かに三位決定戦のカーンがんばったねーうんよしよしとかいったあとに読むとちょっとイタい本かもしれない(笑)。