有名な建築家の方だ。よくNHKなどにも出ている。マッシュルームカットである(用に見える)。顔が怖い(^^;)とにかく顔が怖い。
連戦連敗 | |
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安藤 忠雄 by G-Tools |
この感想は、何度も書き直している。この本が難しい、というのではない。ただこの本から受け取ったものの大きさを、自分が咀嚼できていないだけだ、と思う。
建築家の建てた建物、を見ると、たとえそれを美しいと思ったとしても、奇異に思うことがよくある。ここでガウディを持ち出すのも気恥ずかしいが、あれより有効なたとえを思いつかない。いや、東京都庁ならいいか?
この本を読むとその造形が、”芸術”的なインスピレーションに、いやもちろんそれもあるのだろうがそれだけではなく、その建物が置かれる特に歴史的な位置を、考えに考えて生まれたものなのだということが分かる。建築家は理想を見ている。理想を生きていない我々には、その理想が奇異に見える。
いや、そんなことが言いたいのではなく、
「奇異」にも理由がある。
そのことが分かって、うれしかったのだ。
それだけかもしれない。
ところで、
職業として考えたとき、舞台の演出家ほどきつい仕事もないのではないかと(^^;)、なんとなく思っていたのだけれど、この本を読むと建築家というのも大変そうだ。顔も怖くなるわけだ(そういうオチかい!)