やっぱり今は、単純なヒーローものは作りにくい。
敵がいて、味方がいて、敵が倒されてめでたしめでたしという話にはリアリティを感じにくい。いやそれだけではなく、作る側がそういった物語を作ってはいけないと思いこんでいるのではないかという気もするが、とにかくいまのところ物語の主人公は「悩む」のだ。だから香取慎吾も、悩む。まるでシンジ君のように、悩む。似合わないとか、滑舌が悪いとか言ってはいけない。彼はあなたやワタシのかわりに悩んでいたのだ。・・・まるでキリストだ・・・。
「笑い」がその「悩み」を吹き飛ばしていたかもしれない。物語の節々に、それをねらっていたようなトコロもある。けれども、自分も含めてこれは見ている方の話なのだけれど、「ほぼ日刊イトイ新聞」など読んでますます思ったのだけれど、ワタシ達は、「笑い」よりも「泣き」のドラマの方を好んでしまう、ような気がする。
いや、特に後ろの方は、いいドラマだった、と思う。けれど、日本一のコメディ作家、三谷幸喜のドラマを、そういうところで評価していいものか、そしてそういうところで評価してしまう自分を、ちょっとどうかと思う。

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