出てくる女優さんみんな魅力的で、セクシーで、ウォン・カーワァイという人はなんとスケベなのかと、そんなことを思いながら観ていた・・・訳ではない、本当だ。
木村拓哉という役者さんを、自分はけっこう好きだ。そらまあ、ブレスがうまくないとか、どの役も変わらんという気もちょっとはするが、それを言ったら野田秀樹だって全部おんなじだし、やはり彼ほど色気のある役者はあまり、いない。とするとこの映画は、日中色気対決か?いや、冗談だって。
この映画が大人の愛の物語だとして、だとすれば大人の愛というものは、後になにも残さないものなのだと思った。「2046」を見終わった後に残るのは、いくらかの官能といくらかの感傷。けれどそれと、この映画が自分たちから吸い取るものの量を比べれば、さしひきほとんど変わらないだろう。
わたしたちはきっと、なにかありそうでけれどなにもない、そういう物体に惹かれるのだ。それは、わたしたちの生活の本質がそこにあるからだろう。なんちゃって。
「電車」の中の映像を、もう少し見たかったな。

トーベ・ヤンソン。ムーミンについて。……幾ばくとした寂しさ。
コメント
なんて素敵な‘映画の感想’なのでしょう!
数々の総評を読んで、観るべきか否か迷っていたときに
「わたしたちはきっと、なにかありそうでけれどもなにもない、そういう物体に惹かれるのだ。それは、わたしたちの生活の本質がそこにあるからだろう」
この文章を読んで映画を観ることを決心したのです!が、気が付いたら終わってまして・・(爆)
レンタル始まったら観ようと思ってます(笑)。
okaさんは言葉の魔法使いですね。
・・・しかしまあ割合と、うすっぺらい魔法だったりします(-_-;)。
そのためにウチの役者はいつも苦労しています。
「すまないなぁ」
とも思っていますが、
「ま、苦労も成長の糧だし」
とも思っています。