映画「1234」・・・ではなく「2046」を観た。

出てくる女優さんみんな魅力的で、セクシーで、ウォン・カーワァイという人はなんとスケベなのかと、そんなことを思いながら観ていた・・・訳ではない、本当だ。
木村拓哉という役者さんを、自分はけっこう好きだ。そらまあ、ブレスがうまくないとか、どの役も変わらんという気もちょっとはするが、それを言ったら野田秀樹だって全部おんなじだし、やはり彼ほど色気のある役者はあまり、いない。とするとこの映画は、日中色気対決か?いや、冗談だって。
この映画が大人の愛の物語だとして、だとすれば大人の愛というものは、後になにも残さないものなのだと思った。「2046」を見終わった後に残るのは、いくらかの官能といくらかの感傷。けれどそれと、この映画が自分たちから吸い取るものの量を比べれば、さしひきほとんど変わらないだろう。
わたしたちはきっと、なにかありそうでけれどなにもない、そういう物体に惹かれるのだ。それは、わたしたちの生活の本質がそこにあるからだろう。なんちゃって。
「電車」の中の映像を、もう少し見たかったな。

コメント

  1. 佐那 より:

    なんて素敵な‘映画の感想’なのでしょう!
    数々の総評を読んで、観るべきか否か迷っていたときに
    「わたしたちはきっと、なにかありそうでけれどもなにもない、そういう物体に惹かれるのだ。それは、わたしたちの生活の本質がそこにあるからだろう」
    この文章を読んで映画を観ることを決心したのです!が、気が付いたら終わってまして・・(爆)
    レンタル始まったら観ようと思ってます(笑)。
    okaさんは言葉の魔法使いですね。

  2. oka@_@ より:

    ・・・しかしまあ割合と、うすっぺらい魔法だったりします(-_-;)。
    そのためにウチの役者はいつも苦労しています。
    「すまないなぁ」
    とも思っていますが、
    「ま、苦労も成長の糧だし」
    とも思っています。

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