立喰師列伝 押井守

 啜る蕎麦、喰らうフランクフルト、頬張るハンバーガー! 昭和の東京を舞台に暗躍する「立喰師」たちの姿を紡ぐ「もうひとつの戦後・東京史」-。『ザ・スニーカー』に連載されたものを加筆・修正して単行本化。 ・・・だそうだ(^_^;)。どっかのムックで見かけたときは冗談だと思った。図書館にあったのを見つけてホントに驚いた。
 映画、文学、それこそ演劇の中にも、戦後的なもの、闇市的なものに対するあこがれは多くある。自分にはそれがなぜだか分からなかったのだけど、この本を読んで少し理解できたような気がする。つまり、闇市的な世界の中では、規制からはみ出した人間たち、フリークスがそのまま自由に生きていける。そういう思いがあるのだと思う。特に押井監督の場合は、紛争の後の「あり得たはずの社会」をつなげてみているのだとも思う。・・・ただ、本当に弱いもの、フリークスが闇市的な社会で生きていくことができるのだろうか?・・・闇市的な社会へのあこがれには、幻想があるような気がする。

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